小説「言の葉の庭」の感想・アニメーションとの違い

言の葉の庭」は新海誠監督の作品で、小説はアニメーションの後に作られ、アニメーションでは描かれない部分が書かれています。

ストーリーは男子高校生が日本庭園で知らない女性と出会い、互いに恋に落ちていくというものです。

私がこの小説で感動したのはラストのシーンです。それは、主人公がヒロインとマンションの踊場で泣きながら抱き合うというものです。ヒロインの部屋から飛び出した主人公をヒロインが裸足で追いかけ、本当の気持ちを伝えながら主人公を抱きしめるのです。詳しく説明できませんが、主人公はここでやっとヒロインの気持ちがわかるため、やっと主人公が報われた感じがして感動します。

また、このシーンはアニメーションと同じなのですが、情景描写が具体的に文章で表されている分、美しさが倍増します。例えば「滲んだ視界の中で、なにかがきらきらと光っている。~夕日にきらきらと光る雨に、俺たちは囲まれている。」という文章により、主人公の視界には、雨が夕日で輝いているだけの風景ではなく、涙でよりきらきらした風景が見えていることがわかります。もちろんこのシーンはラストであるため、アニメーションで見ても美しく、感動します。しかし、このように小説だからこそ主人公の視点で風景を見ることができ、主人公の気持ちを読者に共有できます。

ラストシーン以外にも、このように小説ならではの表現に感動するシーンはたくさんあります。そのため、この小説はアニメーションと合わせて見るのがおすすめです。