この本は、インドの大富豪、サチン・チョードリー氏の著述である。サチン・チョードリー氏は、現代世界において、彼の一代で大きな財を成し遂げた成功者であり、氏がどのような方法をもって、それを実現したかについて書かれている。
大きくは「ジュガール」と呼ばれる手法であり、これは、インド人が使うという、「必要なものがないときには、頭を使って身近な手段で解決する」というメソッドである。
この「ジュガール」により、氏は様々な困難を乗り越え、日本とインド双方で事業を成功させ、財を成したとのことである。
特に日本では、営業マンとして顧客からひどい扱いを受けながらも粘り強く仕事を続け、とある「ジュガール」による閃きにより一気にトップ営業マンへと成り上がった経緯が具体的に書いており必見である。
サチン・チョードリー氏の幼少、若い頃は苦難の連続であり、日本に強い憧れを抱いており、いかに我々日本人が恵まれているかを実感するひとつの「気づき」にもなるだろう。
この著作内ではとくに記載されていないが、「ジュガール」は、日本の経営における「改善」に近いものがあると感じた。
小さな発想の転換でソリューションを生み出すという手法が、互いに通じたものがあるといえるだろう。
社会が成熟してモノと情報に囲まれ、既存のものを活用することばかりに頭が行ってしまいがちな現代日本人にとって、「ジュガール」は一つの、次の時代に向けての成長のヒントになるかもしれない。