carlagrbac の記事

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12の会社で働いた著者が、「これから」の仕事と転職のルールを書いた本です。 本業以外にも副業をすることが求められ、当たり前になってくるかもしれない時代。 そして人間の代わりにAIが仕事をする時代がやってくるかもしれないと言われています。 そんな見えない先を不安視するのではなく、「どこでも」「誰とでも」働くことはできるんだと、半ば楽観視してしまえるような内容だと感じました。 年功序列制なんてありえない時代、そして長く同じ場所で勤めあげることが美徳のように思われていた過去の社会で、今はそんなことは大切なことで... Read More

「自分に口ぐせなんかあるのかな?」と思っている人でも、人生上手くいかない、つらくてやる気がしないなど心の悩みがあるならばこの本は刺さります。 悩みのもとは自分がダメだからではなく、口ぐせに問題があるということを教えてくれる本はなかなか珍しくて新鮮味を感じられます。 「こんな方法があったんだ!」と前向きになれます。仕事で注意されたとき、すぐに「すみません、すみません」と謝ってしまうのもよくないリセットすべき口ぐせだそうです。 自分がミスして謝るのは当たり前ですが、実はそこに落とし穴があることが理解できました... Read More

『フリーター、家を買う』『阪急電車』などの原作でおなじみ、有川浩の中編です。 sideAとsideBに分かれており、二つの物語が入っています。カセットテープのA面・B面のように表裏一体化している物語。どちらも女流作家とその夫の話です。そして、そのどちらかが死ぬ話です。 sideA: 隠れて書き溜めていた小説を見られた、会社の同僚と恋に落ち、彼に勧められて作家への道を歩き出した彼女。いろいろな苦労やトラブルに見舞われながらも、着実にストーリーセラー(物語を売る人)として実績や人気を積み重ねていく。そんな中彼... Read More

「男の子のところに女の子が落ちてくるファンタジー設定の逆版をやってみようという、恋愛小説の名手、有川浩の作品です。 主人公、さやかはしがないOL。ある日、飲み会帰りに返ってくると、さやかが住むマンションの植込みに男が倒れていたのです。 死んでいるのなら警察を呼ばなくては、と身構えるが、男は行き倒れていただけだったのです。 なかなか見てくれはよい「イケメン」の部類であったその男。 「咬みません。 躾の出来た、良い犬です」と、さやかに一晩だけの宿を求めます。 さやかは、一人暮らしではあるが、自炊はほとんどせず... Read More

湊かなえの小説「ユートピア」は、地方の港町を舞台に繰り広げられる心理ミステリーです。 中心となる登場人物はそれぞれに境遇も性格も異なる女性3人。 その3人の視点からストーリーが展開されます。 お互いを信用しているようでそうでもなかったり、自分にないものをうらやんだり、3人はそれぞれの心の中にじめじめしたものを抱えています。 湊かなえの小説は、いつもそういった人間の嫌な部分がとても上手く表現されているように思います。 3人の女性の心理描写を読んでいると自分に近い部分があったり、身近な誰かと重ね合わせたりと共... Read More

終身雇用制度が危ういと言われ始めて随分経ちました。 昔と違って今は転職を繰り返しても後ろめたいと思うようなこともなく、副業を解禁している会社も増えてきました。いよいよ会社が社員を守ってくれない時代が来たのです。 必死で就活して、やっと入った会社なのに・・・首にならないように様子をうかがっているだけでは将来が危ないし、何より人生が楽しくないですよね? 著者の田端 信太郎の経歴を見ると、リクルートやLINE、ZOZOと自由な仕事ができそうなキラキラ会社の名前が並びます。文章もかなり上から目線でこちらを煽ってく... Read More

この本は、インドの大富豪、サチン・チョードリー氏の著述である。サチン・チョードリー氏は、現代世界において、彼の一代で大きな財を成し遂げた成功者であり、氏がどのような方法をもって、それを実現したかについて書かれている。 大きくは「ジュガール」と呼ばれる手法であり、これは、インド人が使うという、「必要なものがないときには、頭を使って身近な手段で解決する」というメソッドである。 この「ジュガール」により、氏は様々な困難を乗り越え、日本とインド双方で事業を成功させ、財を成したとのことである。 特に日本では、営業マ... Read More

村上春樹氏の代表作といっても過言ではないほどの有名作品。 時代はいまだ学生運動の機運の色濃い1960年台末であり、今から半世紀前の日本が舞台。 しかし今読んでも、全く古臭さを感じさせない。 それは村上春樹氏の作風がとてもポップでありながら洗練されており、それゆえに日本のみならず世界中で現在も愛されていることからもわかるだろう。 物語は、東京の大学生の青年「ワタナベ」を主人公に、彼が出会う様々な人物・事象を経て展開されていく。タイトルの元ネタでもあるビートルズ、そしてボブ・ディラン、「グレート・ギャツビー」... Read More

最近、夢野久作の小説にハマって何冊か読みました。 独特な文体でありながらすらすらと読める作品が多く、一番楽しめたのが「きのこ会議」でした。 きのこ会議の前に少女地獄を読んでいたためより夢野の振り幅の広さを感じた作品でした。 きのこ会議は、学生さんでも楽しめる話だと思います。 登場するのはすべてタイトル通りきのこだけで人間はほとんど出てきません。 最後に少し出てくるだけで、普段人間である私たちが食べているきのこたちが集まって愚痴を言ったりします。初茸、きくらげ、マツタケ、ぬめり茸、霜降り茸などのキノコ類がた... Read More

日本の推理小説の代表的な作家のひとりである江戸川乱歩の作品のひとつです。 江戸川乱歩といえば名探偵・明智小五郎のシリーズが有名ですが、この小説もそのひとつです。 ただし、この小説での明智の登場は少なく、最後の謎解きの段階になって少し出てくる程度です。 江戸川乱歩の推理小説の特徴に、怪奇性の強さが挙げられますが、この小説の怪奇性は物語のスリリングな展開と結びついていて、出色の出来でした。 作品のタイトルになっている「悪魔の紋章」というのは、殺人現場に残されている指紋の事です。 これが大変に珍しい三重渦状の指... Read More

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