喫茶店に行く前に、何か小説でもと思って立ち寄った書店で、偶然グレーの猫の表紙を見つけました。これが「通い猫アルフィー」との出会いです。

我が家にも2匹の猫がいるので、つい猫関係の本には目がいってしますのですが、この本はまさにジャケ買いでした。家の4歳のにゃんこと雰囲気が似ていたのです。

通い猫、という言葉がまず聞きなれなかったのですが、読み進めるうちになるほどと分かってきます。なぜアルフィーは通い猫になったのか。このくだりだけでも感情移入してしまって、喫茶店でうるうるしてしまいました。

猫は自分勝手で、わがままな生き物だとよく言われます。猫好きな人たちには、その媚びない、ツンデレな感じが魅力でもあるわけです。でもこのアルフィーは違います。最初は自分の暮らしを守るために人間に近づいていくのですが、すぐにその愛情深い心根が現れます。問題を抱えた幾つもの家庭を幸せにしていくのです。

イギリスのとある街に住んでいる、生まれた国が異なる人たち。独身男性も独身女性も、パパもママも子供たちも、飼い猫も野良猫もみんなアルフィーでつながっていきます。日常でありがちな失恋、失業、病気など、どんな問題もアルフィーは分かってくれて、その肉球を差し伸べてくれるのです。

このシリーズは現在3巻が日本で出版されています。この本を読んだら、猫好きな方はますます猫を抱っこしたくなりますし、そうでない方も、道端で猫を見かけたら笑顔になってしまうこと間違いなしのおすすめ小説です。