イニシエーション・ラブ

この小説を読む前にキャッチフレーズがありまして、それが「あなたは読み終わった後に、もう一度読み返したくなる」だそうです。

実際私も読んだ後にもう一度読むなおしました。

この小説の舞台は1980年代後半の世界なんですが、私もまだ子供だった頃なのでちょっと懐かしさとかは感じなかったんですが言葉とかその時代に流行った物とかは知っていたのですぐに入り込めました。

実際この時代の事をほとんど知らない人はちょっと読むのが大変だと思います。合コンから始まる恋愛の話なんですけど、その描写はよく出来てると思います。主人公の細かい心情とかがよく分かります。

すぐに付き合うわけじゃなくて、そこからみんなで出掛けたりそれが二人で出掛けるようになり最後は付き合えるとちゃんとセオリー通りのカップルって最初は思っていました。

この小説は二部構成になっていまして学生編と社会人編と思っていただけたら分かりやすいと思います。

学生編はピュアな話だなって思ったのですが、社会人編時代にちょっと重たくなる話になっていきます。主人公の性格がとても荒くなってる感じがしました。

大人になってちょっと変わったのかなと思っていたのですが、最後まで読むとこの性格が何でこんなに違うのかが分かります。それがこの小説の最大の秘密だったのです。

ほんと最後のページに入るまで、まったく気付かずに読んでいましたから。

万人受けはしない小説ですけど、時代背景と恋愛ものが好きな方にはおすすめ出来る小説だと思いました。