人獣細工を読んで、歪みやすい人間の本質を知った

作家小林泰三が書いた人獣細工。

この本は角川書店より出版されています。

3話のホラー系の短編で構成されており、人間の本質や生き方について問いつめるような短編小説集という印象を受けました。

一つ目の短編人獣細工はバイオホラーで父親から臓器移植を施されてきた娘が主人公です。

私がこの短編で思わず注目してしまった所は、娘の繊細な気持ちが細かく書かれている事です。

心が脆く傷つきやすい人間の感情が書かれているので、まるで身近に起こった出来事ではないかと思わず錯覚してまいました。

娘が自分の体に豚の臓器が入っている事に気づき、絶望する場面はかなりショックを受けました。

二つ目の短編吸血狩りは吸血鬼から家族を守ろうとする小学生が奮闘する話です。

吸血鬼を退治する方法が面白く、吸血鬼が出てくる古い外国映画に影響されてるのではないかと思いました。

この短編を見て吸血鬼を退治する方法がかなりショッキングな内容を知って、怖くなってしまいました。三つ目の短編である本は人間が思考を失い、奇妙な動作をする人間がかなり不気味です。

人間が奇妙な動作をする場面はホラー漫画に出てくるような感じがしました。

楳図かずおや伊藤潤二がこの作品を漫画化するともっと面白くなるかもしれないと思いました。

またあらゆる芸術作品を生物学の知識や考察を交えて否定する場面もあり、考えさせられる内容にもなっています。

少し変わったホラーを読んでみたいという人にお勧め出来る本です。