2017年

11件の投稿

佐藤健主演で映画化もされた「何者」就職活動を通して現代の若者が抱えている闇の部分を描いた作品です。 一遍穏やかに過ごしている日常の中で本音を押し隠し、仲間にも本音を打ち明けられない現代、そのはけ口としてのSNSの存在をうまく使い若者達が自分の存在価値を見出せずに苦しみぬく話です。 はっきり言って後味のいい小説ではないです。出てくる登場人物は誰も基本的には好感もてない人物ばかりで主人公の目線を通じてその人間の嫌な部分を惜しみなくついていきます。 またそれが、誰にでも当てはまる部分があり、自分自身の嫌な部分を... Read More

ルミネの広告で有名な、コピーライターの方が書かれた恋愛小説の短編集です。 彼氏とのマンネリ化に悩む女性、不倫関係から抜け出せず、美容に力を入れすぎている女性、10歳年下の男性に恋をした、奥手の女性など、境遇や性格が、全く異なる女性たちの恋愛模様を描いています。 彼女らに共通することは、あるセレクトショップを訪れ、そのショップの店員が勧める服を試着することで、自分の人生や、恋愛模様を見つめ直します。 そして、そこで出会った服をきっかけに、それぞれの恋に、新たな一歩を踏み出します。 物語の中には、いくつもの共... Read More

この小説は、恋愛工学と呼ばれる恋愛と科学、心理学が融合して造られた学問をストーリーにしてつくられたものです。 私がこの本に出会ったのは、本屋で何か面白い本ないかなーと探していたところタイトルに目を惹かれ思わず衝動買いしました。 普段僕はビジネス書しか読まないのですが、唯一小説でこれほど面白い本はないと思えたものです。 物語はある一人の男が、全然モテたことなくてやっとできた彼女に浮気され絶望に瀕していた時に恋愛のプロに出会ってしまうところから始まります。 そこからモテない男はモテる男を目指そうとプロに頼み込... Read More

作家小林泰三が書いた人獣細工。 この本は角川書店より出版されています。 3話のホラー系の短編で構成されており、人間の本質や生き方について問いつめるような短編小説集という印象を受けました。 一つ目の短編人獣細工はバイオホラーで父親から臓器移植を施されてきた娘が主人公です。 私がこの短編で思わず注目してしまった所は、娘の繊細な気持ちが細かく書かれている事です。 心が脆く傷つきやすい人間の感情が書かれているので、まるで身近に起こった出来事ではないかと思わず錯覚してまいました。 娘が自分の体に豚の臓器が入っている... Read More

齋藤孝さんが書いた「偉人たちのブレイクスルー勉強術 ドラッカーから村上春樹まで」という本を読みました。 著者の齋藤孝さんは文学部の大学教授をされていて、テレビのクイズ番組に出演された事もあるほど博識なんです。 そんな教養のある方が書いた、偉人たちの勉強法を紹介する本です。題名の通り、ドラッカーや村上春樹など、世界の偉人たちはどんな勉強法を実践していたかを紹介していた本なんですが、これが面白かったです。 ただ勉強法を紹介していくのではなく、「一人ではやる気がおきにくいあなたに」など、色んなタイプの人に向けて... Read More

先日、『横浜駅SF』を読みました。 ストーリーをざっくり紹介すると、改装工事を繰り返している横浜駅がついに自己増殖を開始し、本州の殆どが横浜駅に覆われてしまうという冗談のような設定で、たまたま18きっぷを手に入れた主人公が横浜駅のどこかにある42番出口を目指して駅内を冒険するというお話です。 これは、近未来ディストピアものと言えるんでしょうか。 何もかも駅(の中のコンピュータ)に支配されていて駅に逆らえば外へ追い出されてしまうのですからディストピアなんでしょうね。 なお、駅の外は海岸沿いの狭い土地くらいし... Read More

「エッセンシャル思考」を読むと、日常の多くの選択について考えさせられます。 当然だけれども人生は一度きり、そして自分の人生がいつ終わるか分からないです。 しかし、こんな当然のことを意識せずに過ごす人は多いのではないでしょうか。「ただなんとなく」「流されて」多くの選択を、感情やその時の状況によって行ってしまっています。 「エッセンシャル思考」で繰り返し述べているのが、「多くの瑣末な事項から、あなたにとって最重要事項を選ぶ」ということです。 例えば、上司から突然飲み会に誘われたとします。 しかし、あなたは今日... Read More

引っ越しをするときに、本と漫画の大半を処分しました。 段ボール箱に10箱分ぐらいあったので、どのように処分するか、いろいろと考えました。 私は自家用車を持っていません。 移動手段は徒歩か自転車です。 自転車に本と漫画を積んで、近くの古書店に行って、買い取ってもらうことをまず考えました。しかし、10箱ありますから、何度も往復する必要があります。 私は仕事で多忙なので、できれば、短時間で処理できる方法を、と思い、ネットで調べていたら、ブックオフが引き取りのサービスをしていると知りました。 自宅に来てもらって、... Read More

この小説を読む前にキャッチフレーズがありまして、それが「あなたは読み終わった後に、もう一度読み返したくなる」だそうです。 実際私も読んだ後にもう一度読むなおしました。 この小説の舞台は1980年代後半の世界なんですが、私もまだ子供だった頃なのでちょっと懐かしさとかは感じなかったんですが言葉とかその時代に流行った物とかは知っていたのですぐに入り込めました。 実際この時代の事をほとんど知らない人はちょっと読むのが大変だと思います。合コンから始まる恋愛の話なんですけど、その描写はよく出来てると思います。主人公の... Read More

「言の葉の庭」は新海誠監督の作品で、小説はアニメーションの後に作られ、アニメーションでは描かれない部分が書かれています。 ストーリーは男子高校生が日本庭園で知らない女性と出会い、互いに恋に落ちていくというものです。 私がこの小説で感動したのはラストのシーンです。それは、主人公がヒロインとマンションの踊場で泣きながら抱き合うというものです。ヒロインの部屋から飛び出した主人公をヒロインが裸足で追いかけ、本当の気持ちを伝えながら主人公を抱きしめるのです。詳しく説明できませんが、主人公はここでやっとヒロインの気持... Read More

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